「これでいいのか    
      非正社員の実態」
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【第2回】

同じ職場で、同じ仕事でも
雇用形態が違うだけで給料がなぜ違うの??

■1月当たり
期間工(日給\9,000) 日研総業(時給\1,150)

基本給
(時給×7.92h×20d)

\180,000
\182,160
普通残業(15h)
\24,645
\21,570
深夜手当(60h)
\51,120
\17,340
皆勤手当
\10,000
\0
総額支給
\265,765
\221,070

※昼夜10日ずつとして計算した

■1年当たり
期間工(日給\9,000) 日研総業(時給\1,150)

月収×12

\3,189,180
\2,652,840
長期休業手当
(8月,1月,各\50,000)
\100,000
\0
慰労金
\408,000
\0
合計
\3,697,180
\2,652,840

■差額 ¥1,044,340

 日野自動車では、直接雇用有期社員の期間工も、派遣社員もまったく同じ仕事をしている。
  ところが期間工には派遣社員にはない慰労金や皆勤手当がつくので、両者の賃金は大きく異なる。

 
  その差を試算してみると・・・・

 

同じ仕事をしていても雇用形態が違うというだけで
賃金格差はなんと、100万円以上にもなる!

 

これに加えて、
期間工には社員寮が無料で提供されるのに対して、
派遣社員は派遣会社が借り上げた部屋に寮費や水光熱費、家具のリース代まで払わなくてはならならない。

だから、その分も派遣社員は期間工より余計に支払わなければならない。

派遣社員の寮費などは、

寮費(\38,000×12ヶ月)
\456,000
備光熱費(※)
\83,000
合計
\539,000
(※) 組合員Cさんの去年のおおよその金額。備光熱費は\120/日。加えて夏冬の6ヶ月間には\150/日のエアコン代がかかる。

 これを加えれば、期間工と派遣社員の賃金差額は、

\1,011,340 + \539,000 = ¥1,583,340

 

 正社員は、この上を当然行く。長く働いて技術を磨けば、昇給が当然にもあるからだ。
同じ職場で、同じものを作るために、一緒に働いている同じ労働者なのに、賃金格差は歴然としている。

 同じような状況が、各地の製造現場で広がっている。
とある試算によると、正社員と非正社員の生涯の賃金格差は一億円にも上るという。

■生涯賃金格差
正社員
2億791万円
常用非正社員
1億426万円
パート・アルバイト
4,637万円
*「東洋経済2007.1.13」掲載のデータ。厚生労働省「平成17年版 賃金構造基本調査」を基に東洋経済編集部が算出。

 

 日本も1967年8月24日に批准しているILO(国際労働機関:労働・生活条件の向上、雇用機会の増進のための機関)第100号条約は、「同一価値の労働についての男女労働者に対する同一報酬に関する条約」という。

 そこには、同一価値の労働についての男女労働者に対する同一報酬の原則のすべての労働者への適用を促進しなければならない、と至極当たり前のことが書かれている。

 日野自動車は、派遣社員も期間工もコストは同じだ(つまり、それをどう運用するか派遣会社にかかっているのだ)と私たちとの団体交渉で説明するが、日野自動車が支払うコストは同じだとしても私たちの給料はこんなにも違う。そしてILO条約が問題にしているのはコストではなく、報酬、つまり私たちの給料なのだ。

この現状をただ単に派遣会社のせいにして良いものなのだろうか?

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